建築設計事務所|合田建築設計事務所

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津久井浜整形外科

敷地は横須賀市の海水浴場に面し、東京湾の良好な眺望を望むことができます。
1階は診察処置、2階はリハビリ、3階は事務と、各層で機能的に分ける要望により
計画されました。
要望に合わせて敷地環境や法規など諸条件を整理することと並行して、診療所の
建築としてのあり方を、佇まいとして必然的に敷地へ計画できないか考えました。

1階は、患者動線を平面内側に集め、内側から外側へ向かう動線が設定せれ、この
外側を廻るように医療動線を計画。待合室を囲むように受付・事務と診療諸室が
配置され、必要最低限の開口部が機能的に並ぶボリュームが形成されています。
2階は、1階の動線が反転するように、受付、リネン、EVなどを平面中央にコア
状に配置し、これを囲むようにリハビリスペースが無柱空間になるように計画し、
海側スペースを広くするよう、コアを陸側へ寄せました。リハビリスペースは海
への眺望を求めて、横に連続する開口を設け、プライバシーとリハビリ機器配置
により腰壁を設けました。建物外周に必要な構造の柱は、窓辺の景観を構成する
要素として捉え、細い柱(□-100x50)を一定間隔で規則的に連続させて構造上
成立する本数を1ユニットとして配置。開口のガラスと柱の距離感が気になり、
ガラスと柱の隙間を調整し、景観に奥行きを与えています。これにより、外壁面
よりせり出る横に連続する出窓のような開口が形成されています。
3階は、ミーティング、事務、休息のスペースを一室空間としながら、建具によ
りフレキシブルに可変する空間へ、屋外が入り込むようなテラスを設け、内外へ
広がる自由な空間を意識しました。これにより、立体的な凹凸をもつボリューム
が形成されています。
層ごとの使われ方が建築の表情として、まとまりを包み込むように外装全て素地
のガルバリウム鋼板で仕上げ、診療所の建築として周囲の環境と適度な距離を図
りながら敷地に佇むことを期待しています。

建築概要

計画地 : 神奈川県横須賀市
敷地面積 : 247.94u
建築面積 : 147.41u
延床面積 : 395.80u
階  数 : 地上3階
構  造 : 鉄骨造
用  途 : クリニック(整形外科)